検査メニュー

当検査室ではWISC-Vをはじめ、さまざまな検査を複合的に行っております。
検査の事前面談でお悩みや状況を確認し、検査の組み合わせをスタッフよりご提示させていただきます。
ここでは各種検査についての組み合わせ例や料金などのご案内をいたします。

 

各種検査と料金

当検査室では下記の検査をお悩みに合わせて必要な検査を組み合わせ、複合的に実施します。
事前面談と事後面談、検査結果報告書を料金に含んでいます。

WISC-V(ウィスクファイブ)知能検査

25,000円(税込27,500円)

5歳0ヶ月から16歳11ヶ月の子どもを対象とした、世界で最も使用されている個別実施型の知能検査の最新版です。 この検査は、お子さんの全般的な知的発達水準を示す「全検査IQ (FSIQ)」を算出するだけでなく、より詳細な認知能力を把握できます。具体的には、「言語理解」「視空間」「流動性推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」という5つの主要な認知領域におけるお子さんの強みと弱みを詳細に評価します。これらの得点を見ることで、例えば、言葉による理解は得意だが、目で見て考えることや、複数の情報を同時に処理することに難しさがある、といった具体的な特性を把握することができます。WISC-Vは、能力面の困難さを早期に発見し、お子さん一人ひとりに合った教育的支援や援助計画を立てるための重要な手がかりを得ることができます。

【 WISC-Vのコラムを読む 】
WISC-Vとは?知能検査の基本軸になるウェクスラー式知能検査について解説
WISC-Vで分かること・分からないこと、複合的な検査が必要な理由

K-ABC-II(ケーエービーシ―ツー)

30,000円(税込33,000円)

2歳6ヶ月から18歳11ヶ月までの幅広い年齢の子どもを対象とした、個別式の心理教育アセスメントバッテリーです。この検査の最大の特徴は、知能を「認知処理能力」と「習得度(基礎学力)」の二つの側面から評価する点にあります。「認知処理能力」では、お子さんが新しい情報をどのように処理しているか(例:順番に処理する「継次処理」、複数の情報を同時に処理する「同時処理」、学習する力、計画を立てる力など)を詳細に分析します。一方、「習得度」では、語彙、読み、書き、算数といった基礎的な学力の定着度を測定します。K-ABC-IIは、お子さんの得意な学習スタイルや、学業上の困難が認知処理のどの部分と関連しているかを具体的に把握するのに非常に役立ちます。

【 K-ABC-IIのコラムを読む 】
K-ABC-IIとは?子どもの認知スタイルや学習方法の得意・不得意を把握

STRAW-R(ストローアール改訂版)標準読み書きスクリーニング検査

12,000円(税込13,200円)

小学1年生から高校3年生までを対象とした、読み書き能力を総合的に評価する検査です。特に、発達性読み書き障害(発達性ディスレクシア)の可能性を早期に発見し、適切な支援・指導へと繋げることを目的としています。この検査では、ひらがな、カタカナ、漢字の3種類の文字表記について、「音読の流暢性(速読)」と「音読・書取(聴写)の正確性」を多角的に測定します。単一の文字や単語だけでなく、文章の読みの速さも評価するため、高校や大学入試における試験時間の延長申請など、客観的な資料としても活用できる点が特徴です。STRAW-Rの結果は、お子さんがどの表記で、どのような読み書きの困難を抱えているのかを具体的に示し、その子の学習特性に合わせた指導計画を立てる上で非常に有用な情報となります。

【 STRAW-Rのコラムを読む 】
STRAW-R 標準読み書きスクリーニング検査とは?発達性ディスレクシアの早期発見

ELC(Easy Literacy Check)

10,000円(税込11,000円)

読み書き困難児のための音読・音韻処理能力簡易スクリーニング検査です。特に、小学校2年生から3年生の子どもを主な対象としており、発達性読み書き障害(発達性ディスレクシア)の背景にある音韻処理の困難さを早期に発見することを目的としています。主な評価項目は、「短文音読課題」「音韻操作課題」「単語・非単語音読課題」の3つで、音声で読みのパフォーマンスを捉えることが特徴です。

【 ELCのコラムを読む 】
ELC音読・音韻処理能力簡易スクリーニング検査とは

WAVES(ウェーブス)

12,000円(税込13,200円)

「見る力」に困難を抱える子どもたちの視覚関連基礎スキルを評価するための検査です。主に、以下の3つの主要領域における能力を測定します。
1.視知覚 (VPI): 形や位置関係、方向などを正確に見分ける能力を評価します。図形認知や空間認知などに関わります。
2.目と手の協応 (ECAI/ECGI): 目で見た情報と手の動きを正確に連動させる能力、およびその速度と正確性を測ります。書字や運動能力に影響します。
3.眼球運動: 目が対象物を追う、焦点を合わせる、動くものを見るなどの目の動きの効率性を評価します。読みの流暢性などに関わります。
WAVESは10種類の下位検査で構成され、これらの領域を多角的にアセスメントすることで、お子さんの「見る力」の強みと弱みを詳細に分析できます。検査結果は、読み書きの困難や不器用さなど、日常生活や学習における「困りごと」の背景にある視覚機能の特性を理解し、個別のビジョントレーニングや学習支援に繋げるための重要な指針となります。

【 WAVESのコラムを読む 】
WAVESとは?視覚関連基礎スキルを測定するための検査

Rey(レイ)複雑図形検査

10,000円(税込11,000円)

視覚性認知機能と視覚性記憶を評価するための検査です。子どもから成人、高齢者まで幅広い年齢層に適用されます。この検査では、非常に複雑で抽象的な図形(レイの複雑図形)を用いて、主に以下の3つの課題を行います。
1.模写課題: 被検者は、提示された図形を見ながら、それを正確に模写します。この課題では、視空間構成能力(図形を正確に認識し、空間的に配置して描く能力)や注意力を評価します。
2.直後再生課題: 模写終了後、一定時間(通常3分程度)の経過を置いて、見本なしで記憶のみを頼りに図形を再生します。これにより、短期的な視覚性記憶能力が評価されます。
3.遅延再生課題: さらに長い時間(通常30分程度)の経過を置いて、再び見本なしで図形を再生します。これにより、長期的な視覚性記憶能力が評価されます。
検査結果は、模写や再生された図形の正確性や構成方法を採点することで評価されます。これにより、視空間認知、記憶、構成能力、計画性、実行機能など、多様な認知機能の側面を把握することができます。

SCTAW(エスシータウ)標準抽象語理解力検査

12,000円(税込13,200円)

子どもから高齢者まで幅広い年代を対象とした、抽象語の理解力に特化した言語理解検査です。日本ではじめて抽象語のみを刺激として用いた検査であり、特に軽度の言語理解障害を鋭敏に検出することを目的としています。抽象語とは、「自由」「幸福」「努力」といった、具体的な形を持たない概念を表す言葉を指します。これらの言葉の理解は、高度な思考力や言語能力と密接に関連しています。検査は、言葉を聞いて(聴覚的理解)、あるいは漢字単語を見て(視覚的理解)、その言葉が表す意味を最も適切に表している絵を選択する形式で行われます。この検査によって、日常会話では気づかれにくい抽象的な概念の理解における困難さを明らかにすることができます。

英単語の読み書き評価 URAWSS-English(ウラウス イングリッシュ)

10,000円(税込11,000円)

主に中学生を対象とした、英単語の読みとスペル(綴り)の習得度を評価するための検査です。英語学習における読み書きの困難さを具体的に把握し、適切な支援へと繋げることを目的としています。この検査は、英単語の語彙力と綴り力を測定することで、中学1年生から3年生までの平均と比較して、お子さんの英語学習における遅れの有無を評価できます。英語の学習を繰り返してもなかなか成績が上がらない場合、それが必ずしも能力不足によるものではなく、読み書きの特性に起因している可能性を探るために活用されます。URAWSS-Englishの結果は、お子さん一人ひとりに合った効果的な英語学習方法や、学校生活で必要となる配慮(例:試験時間の延長、視覚的な補助教材の利用など)を検討するための手がかりとなります。

算数障害スクリーニング検査

12,000円(税込13,200円)

小学校低学年(主に小学1年生から3年生)の子どもを対象とした、算数における困難さの早期発見と理解を目的とした検査です。算数のつまずきは、単なる計算ミスだけでなく、数の概念理解、空間認識、推論能力など、多様な認知機能の未発達に起因することがあります。この検査は、数概念、計算、図形、文章題といった算数の主要な領域における基礎的な力を簡便に評価できるよう設計されています。具体的には、数を数えること、数字の読み書き、簡単な計算、時間の理解、図形の認識、文章で与えられた問題を理解し解決する力などを検査項目としています。お子さんが算数のどの領域で、どのような困難を抱えているのかを具体的に把握するための手がかりとなります。これにより、例えば数の操作はできるが、文章題になると理解が難しいといった個別の特性を特定できます。そして、その特性に応じた具体的な支援方法や指導計画を立てる上で非常に有用な情報を提供し、算数の学習に対する苦手意識が定着する前に、適切な介入へと繋げることが可能になります。

Vineland-II(ヴィンランドツー)適応行動尺度検査

4,000円(税込4,400円)

0歳から92歳11ヶ月までの幅広い年齢層を対象とした、個人の社会生活能力(適応行動)を評価するための検査です。知能指数(IQ)を測定する知能検査とは異なり、日常生活で実際に「何が、どの程度できているか」という側面に焦点を当てます。評価領域は主に以下の4つに分かれています。
1.コミュニケーション: 受容言語(理解する力)、表出言語(話す力)、読み書きなど
2.日常生活スキル: 身辺自立(食事、着替えなど)、家事、地域生活(公共交通機関の利用など)
3.社会性: 対人関係、遊びと余暇、コーピングスキル(問題解決能力)
4.運動スキル: 粗大運動(全身を使う動き)、微細運動(手先の細かい動き)
Vineland-IIの結果は、これらの領域における個人の強みと弱みを数値化し、同年齢の人々と比較してどの程度の適応水準にあるかを明らかにします。これにより、知的障害や発達障害などによって生じる日常生活や社会生活での具体的な困難さを把握し、個別の支援計画の立案や、支援の効果を評価する上で非常に有用です。

AQ検査(児童用)

2,000円(税込2,200円)

6歳から15歳の子どもを対象としたスクリーニング検査です。この検査は、保護者などのお子さんをよく知る観察者が回答する他者評価形式で実施されます。主な目的は、自閉スペクトラム症(ASD)の傾向を早期に把握することにあります。自閉スペクトラム症は、社会的コミュニケーションの困難さや、特定の興味・こだわりが強いといった特徴を持つ発達障害の総称です。AQ児童用検査は、以下の5つの下位尺度(評価項目)で構成されています。
1.社会的スキル: 他者との関わり方、社会的なルール理解など
2.注意の切り替え: 状況や課題の変化への適応、思考の柔軟性など
3.細部への関心: 細かい部分へのこだわり、全体よりも細部に目が行く傾向など
4.コミュニケーション: 言葉や非言語的なコミュニケーションの取り方、相互作用など
5.想像力: 遊びや対人関係における想像性、柔軟な思考など
これらの項目について4段階で評価し、その合計点や各下位尺度の得点から、お子さんの自閉症スペクトラム特性の傾向を客観的に把握します。これにより、専門機関でのより詳細な検査や、個別の支援の必要性を検討する際の重要な手がかりとなります。

ADHD-RS-5(児童期・青年期のADHD評価スケール)

2,000円(税込2,200円)

児童期および青年期のADHD(注意欠如・多動症)の症状の重症度を評価するための評価尺度です。DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)の診断基準に基づいており、主に保護者や教師が回答する形で使用されます。この尺度では、ADHDの主要な症状である「不注意(例:集中が続かない、忘れ物が多い)」と「多動性・衝動性(例:じっとしていられない、衝動的な行動)」のそれぞれ9項目、合計18項目について、過去6ヶ月間の症状の頻度や程度を評価します。「全くない」「少し」「ときどき」「かなり」「非常に」といった段階で回答し、各項目の点数を合計して総得点を算出します。ADHD-RS-5は、ADHDの診断の補助ツールとして用いられるほか、治療効果の評価や、症状の経過観察にも利用されます。お子さんのADHD特性を客観的に把握し、適切な教育的支援や医療的介入を検討する上で重要な情報を提供する信頼性の高い評価ツールです。

感覚プロファイル

3,000円(税込3,300円)

子どもから成人までを対象とした、感覚処理の特性を評価するための質問紙形式の検査です。五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)だけでなく、固有受容覚(体の位置や動きを感じる感覚)や前庭覚(平衡感覚や頭の動きを感じる感覚)といった、より深部に位置する感覚の情報を、脳がどのように受け取り、処理し、行動に繋げているかを明らかにします。この検査は、保護者や本人が質問に答えることで実施され、特定の感覚刺激に対する「反応性」(例:過敏に反応するか、鈍感か)や、「感覚を求める行動」(例:常に動き回る、特定の素材に触りたがる)のパターンを把握します。感覚処理の特性は、日常生活での「困りごと」(例:特定の音に過度に反応する、服の素材を嫌がる、落ち着きがない、など)に深く関連していることがあります。感覚プロファイル検査の結果は、これらの行動の背景にある感覚特性を理解し、環境調整、具体的な支援方法を検討する上で非常に重要な情報となります。

オプション

特急フィードバック10,000円
(税込11,000円)

検査日の翌週に検査後面談を行い、検査結果報告書をお渡しいたします。※通常は検査日から2~3週間程のお時間をいただいております。

検査の組み合わせと料金

お悩みに合わせた検査の組み合わせ例を下記にご紹介します。検査前に行う事前面談で必要な検査を組み合わせをご提案します。
検査後には事後面談を行い、検査結果報告書を作成してお渡ししております。

知能と読み検査

事前面談

WISC-V

STRAW-R

Vineland-II

ADHD-RS-5

AQ検査

感覚プロファイル

事後面談

検査結果報告書

48,000円(税込52,800円)

知的発達水準や読む能力のつまずきの有無や程度について知ることができます。

例:文章読解が苦手で、テスト問題を正確に読み取ることが難しい。

知能と読み検査(音読・音韻処理)

事前面談

WISC-V

STRAW-R

ELC

Vineland-II

ADHD-RS-5

AQ検査

感覚プロファイル

事後面談

検査結果報告書

58,000円(税込63,800円)

知的特性の把握: WISC-Vにより、知的な発達水準や、得意な能力・苦手な能力を詳細に把握できます。
学習のつまずき: STRAW-Rにより、読み書きの困難さの有無や原因(例:文字の認識、文章の理解)を特定できます。
日常生活での適応: Vineland-IIにより、コミュニケーションや社会性、身辺自立など、実際の生活における適応状況を評価できます。
行動特性と発達特性: ADHD-RS-5と児童用AQ検査により、ADHDや自閉スペクトラム症の特性の有無や程度を把握できます。
感覚的な偏り: 感覚プロファイルにより、特定の感覚刺激(音、光、触覚など)への過敏さや鈍感さを特定できます。

■ 読むことが苦手
・文字や単語を正確に読めない
・教科書の音読がスムーズにできず、たどたどしい。
・文章を読んでも内容が頭に入ってこない。
■書くことが苦手
・文字の形が崩れていて判読が難しい、マス目からはみ出る
・文章を書くのに極端に時間がかかる
■授業への参加が難しい
・先生の話に集中できず、ぼーっとしてしまう
・授業中に落ち着いて座っていられない、席を離れてしまう
・忘れ物や提出物の遅れが多い

知能と読み書き・読解検査

事前面談

WISC-V

WAVES

Rey複雑図形

Vineland-II

ADHD-RS-5

AQ検査

感覚プロファイル

事後面談

検査結果報告書

58,000円(税込63,800円)

知的発達水準や読むこと、書くことつまずきの有無や程度について知ることができます。

例:カタカナの書取の習熟が遅い。板書することが苦手など。

知能と読み書き・視知覚検査

事前面談

WISC-V

STRAW-R

Rey複雑図形

Vineland-II

ADHD-RS-5

AQ検査

感覚プロファイル

事後面談

検査結果報告書

58,000円(税込63,800円)

知的発達水準や読むこと、書くことつまずきの有無や程度、視知覚機能の程度について知ることができます。

例:漢字を忘れてしまう。カナと漢字のケアレスミスが多い。

知能と読み書き・言語検査

事前面談

WISC-V

LCSA

SCTAW

Vineland-II

ADHD-RS-5

AQ検査

感覚プロファイル

事後面談

検査結果報告書

58,000円(税込63,800円)

知的発達水準や言葉の理解・使用について知ることができます。

例:人の話を聞きもらしてしまう。名称や適切な動詞を話すことが苦手で擬音をよく使う、語彙が少ないなど。

知能と認知機能検査

事前面談

WISC-V

K-ABC-II

Vineland-II

ADHD-RS-5

AQ検査

感覚プロファイル

事後面談

検査結果報告書

66,000円(税込72,600円)

知的発達水準や認知機能と基礎学力を測定できます。情報処理の仕方や計画性、新しいことを習得する能力を知ることができます。

例:自分の今の学力水準を知りたい、強いところと弱いところがあるか把握したいなど。

知能検査と算数検査

事前面談

WISC-V

算数障害スクリーニング検査

Vineland-II

ADHD-RS-5

AQ検査

感覚プロファイル

事後面談

検査結果報告書

48,000円(税込52,800円)

知的発達水準や算数のつまずきの程度について知ることができます。

例:自分で計算式が立てられない、暗算が苦手、九九でつまずくことがある、文章問題を解くことが難しいなど。

知能検査と英語検査

事前面談

WISC-V

STRAW-R

URAWSS-English

Vineland-II

ADHD-RS-5

AQ検査

感覚プロファイル

事後面談

検査結果報告書

58,000円(税込63,800円)

知的発達水準や英語のつまずきの程度について知ることができます。

例:英単語を覚えられない。英語の読解ができない。英語を全般的に苦手と感じる。

 

検査後には、月1回程度のサポート面談も行っております。事後面談後に、一定期間の行動観察の情報等からお子様の生活の改善のための支援を行います。詳しくは下記の検査後のサポートをご覧ください。

 

検査と支援の事例

当検査室での各種検査の実施と支援の事例を紹介いたします。

検査支援事例01

中学から授業についていけなくなった中学1年生(13歳)男子

就学後から漢字を覚えて書くことが苦手で、小学校6年生になると授業の板書に時間がかかり間に合わないようになった。中学生になると課題の未提出や出し忘れが目立ち、授業にも集中ができず、成績は低下。以前通院したことのあるX病院でWISC知能検査を受け、IQは高いが、板書が苦手な背景に学習障害の可能性を指摘された。当方を紹介されて読み書き検査と視知覚機能検査を実施。その結果、視覚記憶に著しい困難があることと注意散漫があることが判明。注意力を高める服薬と認知特性からAくんに合った漢字の覚え方を指導。また忘れやすさや物の管理への対処も同時に支援し、学校生活に適応していった。


検査支援事例02

変化が苦手だったり、興味のあることに突っ走ってしまう5歳男児

1歳半健診で他児と同じ行動ができず、2歳時にY小児科を受診しASDの診断を受けた。3歳児健診の会場が1歳半健診の場所と異なることでパニックを起こした。幼稚園ではおともだちと喧嘩になったり、物忘れやすかったりと気になる行動が多かった。就学前健診では指摘を受けなかったので支援学級の利用は様子見となったが、進学先の小学校からBくんの対応マニュアルが欲しいと親御さんに依頼があったため、WISC知能検査を実施。結果をもとに、お母さんとBくんのサポートブックを作成。また学校の先生にもCくんの特徴の理解や環境配慮をお願いし、学校生活に少しでも適応できるように支援をしたことで、お母さんの不安や心配が軽減された。


検査支援事例03

学校がつまらなくて不登校気味の小学2年生

幼少期から新しい環境になじみにくく、保育園は慣れるまで1年程度かかった。保育士から、賢いので大きくなった生きづらくなるだろうと言われていた。 公立小学校に入学し普通学級に在籍。1年時、友だちとふざけ合っていたときの担任の対応に不信感を持ち不登校になった。学業成績は優秀で特に算数は大の得意だが、授業が同じことをしていて退屈だと思っていたという。生活面では忘れ物はしやすかった。不登校について教育センターに相談したところ、知的水準が高い子の対応を知るために検査を受けることを勧められ来室。 知的水準把握のため、WISC-Vを実施。結果、知的発達水準は学年以上の力があり、特に算数の計算や数量の概念等は強い一方で、ワーキングメモリーや筆記作業が弱いこと、感覚過敏があることが判明。繰り返しだと飽きてしまうことや忘れやすさの原因、音や声の過敏さから先生への不信感に繋がった可能性を共有。児について学校と共有しお願いすること、親の対応が明確になったことで、児も少しずつ学校に登校できるようになった。

 

各種検査ご利用のご注意

当検査室は医療機関ではございません。病名の診断は医師によるものとなります。診断書を必要とする場合、医療機関での受診をお願いいたします。また、以下の言動・行為が見られる方は当検査室では対応いたしかねます。

  • 自傷行為、強い不安感、恐怖感、希死念慮がある
  • 威圧的・攻撃的・業務妨害的な言動、暴力行為がある
  • 摂食障害がある
 

知能検査・発達検査・心理検査のご予約はLINE公式アカウントにてご連絡ください。

※検査中は電話に出られないことが多く、LINE公式アカウントでのご予約をおすすめしております。

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